旅レポート 南大東島編

南大東島の魅力を探る旅

 はじめに

沖縄本島の東方約400キロメートルに位置する「大東諸島（だいとうしょとう）」は、有人島である「南大東島」と「北大東島」（＋無人島「沖大東島」の3島）からなる絶海の孤島郡です。

 

こんな位置関係（気象庁資料）

 

 

大自然の神秘：南大東島の歴史

南大東島を含む大東諸島は、地質学的には大陸や日本列島とは一度も繋がったことがない特別な島々です。

その歴史は約4,800万年前、現在のニューギニア諸島付近で火山島として誕生したことに始まります。

驚くべきことに、その後の長い年月をかけて、なんと3,200キロメートルも離れた現在の位置まで移動してきたのです。

さらに、南大東島は今も年間5〜7センチほど北東に移動し続けています。

この事実は、自然の力の偉大さと島の歴史の壮大さを感じさせます。

南大東島を訪れると、その豊かな自然とともに、こんな驚きの歴史にも触れることができます。

南大東島は美しい自然と豊かな文化が魅力の離島です。

直径約6km、周囲20kmの島のほぼすべてがサトウキビ！

 

 

人口約1,300人のこの小さな島には、手つかずの自然、独自の歴史、そして温かい島民のホスピタリティが詰まっています。

今回は、この南大東島を訪れ、その魅力を存分に味わってきました。

この記事では、南大東島の楽しさをたっぷりとお伝えします。

 

 

島へのアクセスと第一印象

南大東島へのアクセスは、那覇から飛行機で約1時間。

Dash-400というプロペラ機

 

 

飛行機が小さな空港に降り立つと、目の前に広がるのは緑豊かな大地と美しい青い海です。

空港から町までの道中、車窓から見える風景はまさに絵葉書のようです。

また飛行機以外のアクセス方法としては那覇〜南大東島間を結ぶ週1便のフェリーもあります。

このフェリーも楽しいですよ。

 

 

旅の目的

今回の旅の最大の目的は南大東島〜北大東島間を結ぶ「距離わずか 13km ！日本最短の航空路線」が2024年7月いっぱいで運休されるというのでその前に体験でした。

飛行機が離陸してから着陸するまでの飛行時間はわずか10分ほど。

大阪〜西宮、東京〜中野を飛行機で移動するような感覚です。

近い！

 

 

飛行機はRAC（Ryukyu Air Commuter）のDash400

 

 

 

歴史と文化に触れる

この島はもともと無人島でしたが、明治時代に開拓が進み、現在の集落が形成されました。

島内には、大東開拓の歴史を知ることができる大東島開拓記念館があり、開拓時代の資料や道具が展示されています。

これを見ることで、島の歴史と文化について深く理解することができます。

残念ながら訪問した日はお休みでした。

島の暮らしを支えるサトウキビを運んだ機関車も保存されていまし。

手前はサトウキビを絞る機械

 

 

機関車はサビてスケルトン状態

 

 

島には旧空港ビルを利用したラム酒向上もあります。ラム酒はいい香りでした。

島の真ん中にある旧空港ターミナル

 

ラム酒の製造過程

 

大自然の探検

南大東島は自然の宝庫です。

訪れたのは「日の丸山展望台」。

島の最高地点に位置するこの展望台からは、南大東島全体を一望することができます。

360度のパノラマビューは圧巻で、特に夕暮れ時の景色は息をのむ美しさです。

 

島の中心部もサトウキビ畑の中

 

島の味覚を楽しむ

南大東島の旅で欠かせないのが、島の味覚を楽しむことです。

お邪魔したお店

 

 

特におすすめなのは、地元で獲れたマグロやカジキの刺身です。

新鮮な魚の旨味が口いっぱいに広がり、食べるたびに感動が蘇ります。

地元の市場やレストランで提供されているので、ぜひ一度味わってみてください。

刺身盛り合わせ

 

 

そうめんチャンプルー

 

島の人々との交流

南大東島の魅力は自然や食だけではありません。

島民の温かさも大きな魅力のひとつです。

島の小さなコミュニティでは、観光客にも気さくに話しかけてくれる人々が多く、まるで家族のように迎え入れてくれます。

 

アクティビティも充実

南大東島では、さまざまなアクティビティも楽しむことができます。

例えば、ダイビングやシュノーケリングで美しいサンゴ礁や熱帯魚と触れ合うことができます。

透明度の高い海中では、カラフルな魚たちが泳ぎ回り、まるで水族館のような光景が広がります。

また、釣り好きにはたまらないスポットも多数あります。

南大東島の周辺海域は、釣りのメッカとして知られており、大物を狙う釣り人にとっては絶好の場所です。

地元のガイドと一緒に船釣りに出かけ、大きなカジキやマグロを釣り上げる体験は、忘れられない思い出となるでしょう。

 

終わりに

南大東島の旅は、自然、歴史、文化、人々の温かさ、そして豊かな食と、あらゆる魅力が詰まった素晴らしい体験でした。

 

 

南国情緒

 

都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしたい方には、南大東島はまさに理想的な場所です。

この島の美しさと魅力をぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。

次回の休暇には、南大東島を訪れて、その素晴らしさを自分の目と心で確かめてみてください。

旅の終わりに、南大東島の美しい自然と温かい人々に感謝しながら、次回はいつ行こうかとワクワクしています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。