中華レンズ fujian tv lens 35mm f1.7 レビュー【作例あり】
今日は最近マイブームの中華レンズのご紹介です!今回はちょっと珍しい?fujian tv lens 35mm f1.7というレンズを試してみました!Amazonなどで3千円前後で買えるという、ものすごい高コスパの激安レンズです。見た目普通ですが、話によると面白い描写をするということでお借りしてみました。
※純正レンズ以外をマウントアダプターでカメラに取り付けるときは、お手持ちの機材との詳細を良く調べてからご利用くださいね。
以前にも中国のレンズメーカー、七工匠や銘匠光学の35mmを使ってみましたのでこちらも合わせてご覧ください!
まずは中華レンズってどんなもの?という方へご説明します。
中華レンズはオールドレンズ風の写り?
中国のレンズメーカーの最大の魅力は価格の安さと個性的な描写を持つレンズたち!最近の言い方をすれば「エモい」という表現になるのでしょうか。カメラメーカーが発売している純正の何十万もするレンズはとても解像感が高く、ボケがとても滑らかでピントはシャープ。逆光耐性も良いのでフレアやゴーストが出ないようにレンズコーティングがされています。
またオートフォーカスや手振れ補正の機能も搭載し、なおかつ軽量・コンパクトに設計するには高コストになります。結果、レンズだけで何十万円もするという高価格になってしまうんですね。光学技術が大幅に進化して高性能で高機能なものが純正のレンズです。
対して中国製のレンズメーカーは一万円以下で買えるものから数万円する高品質なものまで幅広くあり、基本的にフォーカスはマニュアルフォーカスが多く、金属製の作りでレンズ外装はしっかりとしています。写りはピントは少しソフトであまく、ボケもぐるぐるボケだったり、周辺光量落ちもあり、逆光で撮るとフレアやゴーストが遠慮なくでます。そういう不完全な描写がノスタルジックでレトロな雰囲気に写る昔のオールドレンズの描写と似ているのかもしれません。
fujian tv lens 35mm f1.7はオールドレンズ感強し!
さて、fujian tv lens 35mm f1.7の仕様をまずは簡単にご説明します。
フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
絞り:F1.7-F16(相当)
最短撮影距離:0.3〜0.4mぐらい
価格:3.000円前後
マウント:Cマウント
公式WEBサイトが見つからなかったので仕様の情報は曖昧です。
こちらはあまり聞き馴染みのないCマウントという規格になります。Cマウントというのは映画用16mmフィルムカメラや監視用カメラに取り付けるレンズの規格で、このレンズはくるくると回して取り付けるねじ込み式のスクリューマウントです。またCマウントレンズをAPS-Cカメラに取り付けると周りがケラれてしまうということですが、fujian tv lens 35mm f1.7はケラれることなく使えました。
35mm換算で52mmぐらいの画角なのでとても使いやすいです。使用するときはマウントアダプターが必須になります。Cマウントを手持ちのカメラのマウントに変換するマウントアダプターを購入しましょう。マウントアダプターもピンキリですので不良品に当たらないよう調べて購入してくださいね。
Cマウント→Xマウントへ変換するアダプター
肝心の写りはどうでしょうか。まずは開放で撮ってみました。真ん中しか解像しないです!どうやっても真ん中だけです(笑)
次に少し絞り込んでみて撮ってみました。絞りリングははクリック感がないのでおおよその数値でしか絞れません。多分これぐらいならF8ぐらいかな?っていう感じで絞りの穴の大きさで判断して撮ってみたのがこちらです。
周辺の解像感は低いにしてもだいぶシャープになりました。しかしこの手のレンズはF値開放で周辺ボケボケにして楽しみものかなと思います。真ん中しか解像しないから日の丸構図が向いていますね。
点光源が入ると玉ボケが出ますね。そしてぐるぐるボケも現れます。フレアやゴーストも条件によってはじゃんじゃん出ます。画面が真っ白になるほど出たりしますがそういうのも楽しめるレンズでしょうか。
35mmの焦点は標準レンズなのでスナップに最適です。交換レンズが欲しいけど何を買えば良いかわからない人、単焦点レンズを試してみたい人、オールドレンズ風の写りが好きな人などなど、安価なレンズですのでお試ししやすいですね。
ミラーレスだからこそ実現できるマウントアダプター遊びです。APS-Cセンサーのミラーレスカメラをお持ちのかたはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。