2本目のレンズ何を買えばいい?
FUJIFILM XF35mm F2 R WR ( F4 1/125 ISO200 )
一眼レフやミラーレスを持っているけど、キットレンズしか使ったことがないという方や、せっかくレンズ交換ができるカメラなんだから新しいレンズが欲しい!とお考えのみなさん。
欲しいと思った時が買い時です!
さっそくカメラ屋さんやネットショップでお買い物をしましょう!そこで今日の問題、たくさんの種類がある交換レンズ、どんなレンズを選べば良いのでしょうか?
2本目におすすめ”単焦点レンズ”
カメラを購入した時に18−55mmや18-135mmなど標準ズームのレンズがついていたと思います。今日は2本目におすすめのレンズをご紹介したいと思います。
2本目のレンズで何を撮りたいか?によって答えは変わってきますね。撮りたいものが決まっている人はこちらのレンズがおすすめです!
- ●旅で風景や建物を広く撮りたい場合は35mm以下の広角レンズ
- ●街でスナップ撮影がしたい場合は35〜50mmの標準レンズ
- ●人物やポートレートを撮りたい場合は85〜135mmの中望遠レンズ
- ●子供の運動会や動物、鳥や飛行機を撮りたい場合は200mm以上の望遠レンズ
- ●お花や植物をクローズアップして撮りたい場合はマクロレンズ(※全て35mm換算)
撮りたいものによってこのように分類できます。
キットレンズはほとんどがズームレンズなので2本目に買うべきレンズは、ズバリ単焦点レンズがおすすめです。
ズームレンズと違い
- ・画質がきれい
- ・背景ボケの効果が大きい
というズームレンズよりも高い描写力が魅力です。
単焦点レンズの魅力 ”ボケ”
Sony FE 55mm F1.8 ZA ( F7.1 1/30 ISO400 )
そして単焦点レンズを手に入れた瞬間から「ボケブーム」がやってきます。やたらとボケ感が欲しくてなんでもかんでもボカしてしまう「開放主義」の始まりです。ピント合わせもシビアになってくるし、前ボケや後ろボケのテクニックも身につきます。
FUJIFILM XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro ( F5.6 1/180 ISO400 )
写真が上達してくると、違う焦点の単焦点も欲しくなってきます。これがいわゆる「レンズ沼」という深い沼の入り口です。足を踏み入れてしまうとどんどん深みにはまって行きます。
沼の深さはこんな感じで変移していきます。
- ●単焦点のボケ感に感動する
- ●広角、標準、望遠と他の単焦点も使ってみる
- ●レンズ収差(歪みや色滲みといった画質低下の原因)のことが気になってくる
- ●高品質なズームレンズを知る。※大三元を揃える
- ●あえて収差を楽しむオールドレンズに手をだす
- ●マウントアダプターを買って他のマウントも使い出す
- ●レンズを改造してみる
※大三元とは
大三元→麻雀の役のことではなく、カメラ業界では開放F値が2.8通しのズームレンズのことを言います。広角、標準、望遠ズームとあり、開放F値が変動なしのF2.8固定なので高価なレンズとなります。
キヤノンのフルサイズミラーレスを例にすると
- ●広角ズームレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM
- ●標準ズームレンズ RF24-70mm F2.8 L IS USM
- ●望遠ズームレンズ RF70-200mm F2.8 L IS USM
この3本がキヤノンRFマウントの大三元レンズとなります。どれも価格は20万円以上する高価なレンズばかりです。
安価で重宝する50mm単焦点レンズがおすすめ
さて、特に撮りたいジャンルが定まっている訳でもなく、キットレンズ以外で交換レンズを楽しみたいとう方におすすめなのは、50mm単焦点レンズです。
私も初めて単焦点レンズを購入したのはこの50mmでした。ニコン AF Nikkor 50mm F1.4だったと思います。中古カメラ屋さんで安くて状態の良いものがあり、レンズのことは何も知らなかったので店員さんにすすめられるまま購入してみました。使ってみると写りがきれいだし、良くボケるし、レンズの描写力のおかげなのに自分の写真の腕が上達したような気がしてたくさん撮りました。
この50mmという画角は人間の視野に近いということで、見た印象に近く自然な写真が撮れます。またズームレンズとは違い焦点距離が固定なので、自分の足で動いて構図を決める必要があり、どの立ち位置で撮れば良いのかという感覚も自然と身につきます。
ニコン AF Nikkor 50mm F1.4( F4 1/50 ISO400 )
各メーカーから35〜50mmの単焦点は開放F値も明るく価格も3万円程度で発売されていて、これが「撒き餌レンズ」と呼ばれているものです。撒き餌レンズとは初心者に交換レンズの楽しさを知ってもらうために安価で良い写りをする標準レンズのことを言います。
この標準レンズを使いこなすと、次に自分が欲しいレンズが広角側なのか望遠側なのかという判断もできるようになり、3本目のレンズも自ずと欲しいものがわかってくるんですね。おそるべし撒き餌レンズ!!まんまとレンズ沼へと誘導されてしまいます。
各メーカの撒き餌レンズ(レンズ沼への入り口)はこちらです!↓
フルサイズカメラ
・ニコン AF-S 50mm F1.8 G
・キヤノン EF 50mm F1.8 STM
・ソニー FE 50mm F1.8
・ペンタックス DA 50mm F1.8
APS-Cカメラ
・ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm 1.8 G
・キヤノン EF-S 24mm F2.8 STM
マイクロフォーサーズ
・オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
・パナソニック LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.
どれも価格も安く買いやすい値段です。中古だと1万円ぐらいで買えるものもありますよ!ぜひ「撒き餌レンズ」お試しください。