EマウントのEが意味するものは?マウントのお話
EマウントのEは
カメラのフランジバック18mm(Eighteen)から由来しています。
フランジバックというのは、レンズ交換式カメラの接合部分のマウント面からイメージセンサー(撮像素子)までの距離のことを言います。
イメージセンサーはどこ?となりますが、カメラにはイメージセンサーの位置がマークによって表示されています。下の写真、赤丸の部分です。「Φ」このマークは「距離基準マーク」と呼ばれていて、このカメラのセンサー位置はここですよ。というマークになります。この距離基準マークからマウント面までがフランジバックの長さになります。
ソニーのミラーレスカメラをお使いの方は普段からEマウントのレンズを使っていると思います。Eマウントのレンズ名にはSELという表記がありますがこれは
Sony E-mount Lens ソニー イーマウント レンズ
という意味です。またソニーの一眼レフ(生産終了)に対応するレンズはAマウントなので、レンズにはSALという表記があります。
Sony A-mount Lens ソニー エーマウント レンズ
◉ ソニーのミラーレスを使っている人は Eマウントレンズ(SEL)
◉ ソニーの一眼レフを使っている人は Aマウントレンズ(SAL)
ソニーユーザーの方は覚えておくと便利ですね。
さて、さっきから出てくる「マウント」という言葉は何のことでしょうか?
カメラのマウントとは?
一眼レフやミラーレスのようなレンズ交換式のカメラにおいて、カメラボディ(本体)とレンズの接合部分のことを言います。下の写真の赤い矢印が指すところ、金属の輪っかの部分がマウントになります。
カメラボディ側のマウントがソニーのEマウントであれば、レンズ側のマウントもソニーのEマウントである必要があります。つまりカメラボディ側とレンズ側のマウントが同一のものでないとレンズをカメラに装着することはできません。
しかも、マウントはカメラメーカーごとに異なり互換性はありません。ソニーのカメラにキヤノンのレンズはマウントが違うためつけれないということです。
ここで重大な注意点があります。同じメーカーであってもマウントが異なると互換性はないということです。先ほどのソニーのマウントを例にあげると、
ミラーレス(α7Ⅲやα6400など) → Eマウント(対応) Aマウント(非対応)
一眼レフ(α99Ⅱやα65など) → Aマウント(対応) Eマウント(非対応)
なぜこのようにマウントには互換性がないのでしょうか?メーカーごとにマウントが違うのはメーカーによるユーザーの囲い込みというのが一つの理由でしょう。
また同じメーカーで複数のマウントが存在しているのは光学技術の進歩という点があります。一眼レフからミラーレスへの移行が大きな理由です。
先ほど出てきたフランジバックの話になりますが、ミラーレスはボディ内にミラーが存在しないことから一眼レフに比べてこのフランジバックを短くすることができました。そのことからミラーレスはボディ、レンズとも小型化できるようになったんですね。ミラーレス用に最適化されたボディ、レンズの組み合わせには新しいマウントが必要になったという訳です。
一つの共通マウントにしたほうがユーザーにとってはありがたい話なのかもしれませんが、各メーカーの開発者の視点から独自マウントのほうが設計の自由度が上がり、より良い製品を作ることができる。という理由もあるようです。
メーカー別 マウントの種類と対応カメラ
はじめて交換レンズを購入しようと思うときにお店やネットショップで
「自分のカメラに合うレンズはどれ?」
と不安になると思います。カメラボディのマウントとレンズマウントが同じ物でないと装着できないので、まずは自分のカメラのマウント名を知ることから始めましょう。
オリンパスとパナソニックに関しては同じマイクロフォーサーズマウントなのでメーカーが違ってもレンズを装着することは可能です。
タムロンやシグマ、トキナーなどレンズメーカーのレンズを購入するときも自分のカメラのマウントにあったものを購入するようにしましょう。
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