写真データの保存に最適な4つの方法
フィルムカメラの時代はフィルム1本が24枚撮りとか36枚撮りだったので、撮影枚数に制限がありました。撮影に持って行ったフィルム本数分を撮り終えたら強制終了です。撮り終えたら写真屋さんに持っていき、現像をしてネガとプリントをファイリングして保存していました。
フジフィルムのネガ袋が時代を感じさせます…
デジタルカメラに移行してからは撮影枚数に制限はなく、メディア容量も増えてきているので一枚のSDカードで何千枚と撮れるようになってきました。また、レタッチをする人や大事な撮影の場面ではRAW+JPEGで撮ることもあると思います。高画素カメラのソニーα7RⅣ、キヤノンEOS R5、ニコンZ7など4000万画素から6000万画素ある高画素のカメラも一枚あたりのデータ容量はとても大きいですね。
そこでお悩みとしてみなさんお困りなのが、この膨大な枚数、容量の写真データをどのように保管、管理するのか?ということです。今回は代表的な写真データの方法を4つご紹介したいと思います。
写真データ保存方法1:DVDへ保存する
撮影枚数の少ない方におすすめです。DVD一枚で4.7GBの容量があり、ある程度SDカードに写真がたまればDVDへ書き込み保存し、プリントが必要になれば写真屋さんへそのまま持って行ってプリント注文ができます。
書き込みをするDVDの選び方の注意点として、格安のDVDは避けたほうがいいということです。格安DVDは劣化が早いので、いざパソコンで再生すると読み出しエラーになって写真が再生しないということがあります。劣化を少しでも防止するには品質の良いものや、長期保存に向いた商品もありますので、購入時にはそちらを選ぶようにしてください。
また書き込みしたDVDの保管場所も重要です。なるべく直射日光の当たらない涼しい場所へケースに入れて保管するのが安心です。パソコンがご自宅にない場合は、写真屋さんにSDカードを持って行けば、DVD一枚に約2000枚の写真データを保存することができます。
写真データ保存方法2:クラウドに保管する
たくさん撮影するけど画質劣化を気にしないという人におすすめです。クラウドストレージ、オンラインストレージとも言います。代表的なのがGoogleフォトやiCloud、One Driveなど。アップロードすることで写真データのサイズが小さくなり画質が落ちてしまいます。ですが、スマホからもアクセスできるので写真を気軽に共有できるメリットがあります。
とくにおすすめなのがAmazon Photosです。
Amazonプライム会員限定のサービスで容量無制限、RAWデータも無制限でアップロードでき、しかも非圧縮で保存できます。( ※ キヤノンのRAWデータCR3は非対応のようです。)
Googleフォトもアップロード無制限でしたが、2021年5月末で無制限サービスは終了するようです。
写真データ保存方法3:外付けHDDに保管する
我が家で2台目 I・Oデータの外付けハードディスク白い方は10年前ぐらいのものですがいまだ問題なく動いています。
たくさん撮る人、高画素カメラを使っている人におすすめです。撮影したデータをそのまま保管することができるので、クラウド保存のように画質劣化がありません。最近は1TB(1000GB)のハードディスクでも一万円以下のお値段で買えるようになってきました。16GBのSDカード約62枚分の容量です。ピンボケ写真や不要なRAWデータは削除し、必要なデータだけハードディスクに保存すると容量も効率よく使えます。
しかし、外付けハードディスクは消耗品で寿命があるようです。大容量な分、寿命がきてしまうと一気に大切なデータを消失してしまうことになります。
最近では外付けハードディスクの健康状態を診断するフリーソフトもあるようです。そういったソフトを利用して定期的な診断でハードディスクの寿命を早期発見し、交換していくことが望ましいですね。
写真データ保存方法4:写真をプリントする
プリントをするなら写真屋さんでプリントすることが重要です。お家のプリンター出力だと手軽さはありますが、インクジェット方式のため色持ちが悪く、色の退色が早いため長期保存には向きません。プリンター代、インク代、用紙代とコストがかかり、さらにプリントする時間と手間がかかります。
対してお店プリントがおすすめな最大の理由は、銀塩プリントの発色の良さと色の耐久性にあります。
銀塩プリントは用紙に光沢感もあり、お家プリントよりも色の再現性が良くきれいに残すことができます。アルバムはフリー台紙のタイプを選んでもらうと、写真が空気に触れないので酸化による色褪せを防ぐことができます。プラコート台紙や100年台紙といった商品が特に長期保存に最適なアルバムです。ポケットアルバムだと空気にふれるので置き場所によっては色褪せが早くなってしまいます。
大事な写真は数十年先まできれいに残したいですね。
写真データ保存方法 まとめ
撮影する頻度や写真の重要性によってデータの保存方法はご自身にとって最適な方法を選んでいただければと思います。また、結婚式やお子様の成長記録、写真作品など特に大事な写真データは二重でデータ保存することをおすすめします。
フィルム時代とは違い、データは一瞬で消えるというリスクがあります。
DVD保存+プリント保存など、どちらかがダメになっても写真を救済できるようにしておくことが望ましいですね。