カメラのメンテナンス、清掃方法
大切なカメラ、撮り終わったあとそのまま放置していませんか?カメラは定期的にメンテナンス、清掃をしていただく必要があります。カメラやレンズはメンテナンス、清掃を怠るとレンズにカビが発生してしまったり、カメラ内のセンサーにゴミがついて写真に写り込んでしまったりとトラブルが起きてしまいます。そうならないためにも日々のお手入れが必要です。
今回は大切なカメラやレンズのメンテナンス、清掃方法を詳しく解説していきます。
カメラのメンテナンス、清掃に必要なもの
まずはカメラ屋さんに行って必要なものを買い揃えましょう。
・ブロアー
・ブラシ
・クリーニングリキッド
・レンズクリーニングペーパー
・クロス
・綿棒
メンテナンスキットなら必要なもの全てが揃って1,000円ぐらいで購入できると思います。
カメラのメンテナンス、清掃方法
まずはカメラボディ全体をブロアーを使いホコリを吹き飛ばします。その後ダイアルやボタン周りの細かい部分はブラシでホコリを払います。
カードスロットやバッテリー室の裏蓋もブラシを使ってきれいにします。ここで大まかなホコリは取り除いてください。
次にファインダー周りは女性の場合、化粧品などが付いていたりとても汚れている部分です。アイピースを取り外し、ファインダーをクリーニングリキッドを染み込ませたクリーニングペーパーで拭いてください。液晶画面はペーパーで乾拭きしましょう。汚れがひどい場合は少量のクリーニングリキッドを染み込ませて拭いても大丈夫です。
ソニーのミラーレスαやコンパクトデジカメRXの初期モデルは液晶画面のコーティングが剥がれやすいのでクリーナーを使うのは避けましょう。
カメラボディ内のセンサーの部分は絶対に拭いてはいけません。ブロアーでホコリを吹き飛ばす程度にしておきましょう。ブロアーの先がマウント部分より中に入らないように注意してください。
センサーを傷つけてしまうと修理代がとても高いので、写真に写りこむようなホコリが付いてしまう場合はカメラ専門店にセンサークリーニングを依頼してください。
カメラのセンサーにゴミがつくとこのように写り込みます
最後にクロスでカメラボディ全体を拭きあげてください。細かい部分は綿棒を使ってきれいにしましょう。
レンズのメンテナンス、清掃方法
ボディの清掃の時と同様に、まずはブロアーでレンズ全体のホコリを吹き飛ばします。レンズのガラス表面はここでしっかりとホコリを吹き飛ばしておいてください。ガラス表面にホコリがついたままクリーニングペーパーで拭くとレンズ表面にキズがついてしまう可能性がありますので注意が必要です。ブラシで全体のホコリを取りますが、ブラシでレンズ表面は触れないように注意しましょう。レンズの表面はクリーニングリキッドをクリーニングペーパーに少量つけてレンズ中央から外側へ向けて回して拭きあげます。
拭きムラが残る場合はクリーニングペーパーを新しいものに替えて何度か拭いてください。この拭きムラは取るのがむずかしいのですがハクバのレンズペンを使えば簡単にきれいになります。
マウント部分や電子接点は綿棒で乾拭きしてください。レンズフードやレンズのフロント、リアキャップもホコリが付いているのでブロアーでホコリを飛ばしクロスできれいに拭きましょう。最後にクロスで外装を拭いて仕上げます。
カメラ、レンズの保管方法
きれいにメンテナンス、清掃が完了したら防湿庫、またはドライボックスへ収納して保管してください。防湿庫なら湿度管理がしっかりできるので安心です。購入する場合は機材が増えても対応できるようにワンサイズ大きめの容量のものを買いましょう。
機材が少ない人はドライボックスがおすすめです。防湿庫と比べて安価で購入できます。中にカメラ用の乾燥剤と湿度計を入れておけば定期的にチェックして乾燥剤を取り替えるだけで大丈夫です。
カメラバックに入れて押入れや物置に保管するのはとても危険です。湿気はカメラやレンズにとっては最大の敵です。ホコリが付いたまま湿度の高い場所や風通しの悪いところに長期保管するとカビが発生したり、レンズが曇ったりして写真に影響が出てきます。修理となれば数万円の費用も必要となってきますので、必ず防湿庫かドライボックスに入れて保管しましょう。
メンテナンス、清掃をサボると恐いことに
私の体験談をお話します。自分で稼いだお金で生まれて初めて手に入れた一眼レフカメラ、ペンタックスのMZ-5というフィルム一眼レフカメラでした。レンズはSMC PENTAX FA 28-70mm F4 ALというキットレンズです。カメラ初心者でしたので撮り終わったら掃除をすることなんて知らず、そのままカメラバックに入れて部屋で保管していました。
ある日レンズの中に大きなゴミのようなものが見え、近所のカメラ屋さんに持って行って見てもらうとカビが生えていると言われました。写真の撮影には影響はないだろうということだったので、そのまま気にせず使い数年後久しぶりに取り出してみると
カビが悪化していました!!
カビなんだかクモリなんだかよくわからないレベルにまで達してます。ここまでひどいと写りにも影響してくるレベルですね。カビとクモリのせいで解像度が低下し、ぼんやりした写りになります。またまたカメラ屋さんに持って行くと修理するより買ったほうが安いと言われました。初めて購入したカメラなだけに大事にしていたつもりでしたがこのような残念な結果に。
この経験があり、その後は定期的にカメラとレンズを清掃し、ドライボックスで保管するようになりました。その後はこのようなトラブルに合うことなくカメラとレンズは長く使えています。
大切なカメラとレンズを安心して長く使っていただくためにも定期的なメンテナンスと清掃は必ずしてくださいね。
自分でメンテナンスをするのは自信がないという場合や汚れがひどい場合はカメラ専門店やメーカーにメンテナンスの依頼をしましょう。