カメラの故障?修理に出す前に確認すること
突然カメラの調子が悪くなったり、動作に違和感を感じるはことありませんか?
もしかして故障?となった場合、高額な修理費用がかかる上、修理中はカメラを使用することができなくなります。修理に出す前に自分で対処できる場合もありますので、カメラトラブルのよくある例をあげてみました。参考にしてみてください。
カメラが起動しない
長期間カメラを使っていなかった場合、バッテリーが自然放電によって減ってしまっている場合があります。充電器でバッテリーをフル充電してみましょう。フル充電してもすぐに電源が切れてしまう場合は、バッテリー本体の劣化が考えられます。別のバッテリーで試してみるか、充電器にも不具合がないか確認が必要です。充電中のランプが点灯するか、ケーブルの接触が悪くないか確認してください。また、バッテリーの接点に汚れがついている場合もあります。汚れがあれば乾いた布で拭き取りましょう。バッテリーを入れる向きも間違いがないか確認してください。
シャッターが切れない
【ピントが合っていない】
オートフォーカスの設定ではピントが合わないとシャッターが切れない設定になっていることがあります。例えばカメラと被写体の距離が近すぎるという場合があります。レンズには最短撮影距離というものがあり、それよりも近づいてしまうとピントが合わなくなります。例えば最短撮影距離が0.25mのレンズの場合は0.25m(25cm)よりも近づきすぎるとピントが合いませんのでシャッターが切れません。最短撮影距離はレンズによって異なり、ズームレンズの場合は焦点距離によっても異なる場合があります。
また暗い場所もオートフォーカスが苦手とする場面なので、ピントが合いにくくシャッターが切れないことがあります。
【メモリーカードの書き込み中】
連写をした時にカメラの連続撮影枚数の上限に達してしまう場合や、メモリーカードの書き込み速度が遅い場合シャッターが切れなくなります。連写をよく使う人はメモリーカードの書き込み速度の速いものを選ぶようにしてください。
写真にゴミが写る
【レンズに汚れがついている】
レンズの前と後ろをほこりや汚れがついていないか確認し、ブロアーで吹き飛ばしましょう。その後、専用のレンズクリーナーとクロスで拭いてください。
【センサーにゴミが付着している】
空を撮影した時に青空の上に黒い点が写り込むことがあります。これはカメラ内部のセンサーにゴミがついている場合が多いです。一眼レフはセンサーがミラーの裏側にあるので、設定からミラーアップをしブロアーでホコリを飛ばしましょう。デジカメによってはセンサークリーニング機能がついたものもあります。それでも取れない場合はカメラ専門店やメーカーにセンサー清掃を依頼しましょう。
青空は特にセンサーの汚れが目立ちます
ピントが合わない
【フォーカス設定の確認】
シャッターが切れない原因としてまずは、フォーカス設定がAF(オートフォーカス)ではなくMF(マニュアルフォーカス)になっていないか設定を確認しましょう。レンズ側にAF/MFの切り替えスイッチがある場合もあります。
【最短撮影距離よりも近づきすぎている】
シャッターが切れないとき同様、最短撮影距離よりも被写体に近づきすぎている場合、ピントが合いません。少し離れてシャッターを切ってみましょう。
【ファインダーの視度調整を設定する】
ファインダーをのぞいて撮影する人は自分の視力に合わせて視度調整をしましょう。視度調整が自分の目の視力に合っていないとピントがずれて見えます。
カメラの修理相場は?
残念ながら自分で対処してもどうにもならない場合は、メーカーやカメラ専門店に修理に出しましょう。技術料と修理箇所の部品代が請求されます。一律料金制の場合もありますが、見積もりとなることもあります。レンズなら1万円〜、ボディなら2万円〜とカメラやレンズの修理は高額になることが多いです。さらに修理受付の時には修理代とは別に配送代や受付手数料などが2千円前後かかります。場合によっては同じものを中古で購入できる金額になることもあります。修理の見積もりが高額だった場合は、中古品で購入することも検討してみてください。
カメラのトラブルをなくすためには
【衝撃を与えない】
精密機器なのでカメラやレンズ内部の各部品に衝撃が加わると故障の原因になります。落とさないこと、ぶつけないことに注意してください。落下防止のため、カメラは必ずストラップをつけて使用し、レンズは保護フィルターとレンズフードを使用するようにしましょう。
【レンズ交換は素早くする】
レンズ交換時にカメラ内部に砂やホコリが入ってしまうことがあります。特に風が強い日は車内やカメラバック内でレンズ交換をしましょう。無理な場合は風を背に向けたり、建物の壁などを利用して風よけができる場所でレンズ交換をしてくだい。
【定期的に掃除をする】
カメラやレンズは汚れやホコリがついたまま放置するとカビやクモリの原因になります。防塵防滴の性能があるカメラでも濡れたまま放置したり、外での撮影後に砂ぼこりがついたまま放置するのは危険です。
カメラのトラブルが起きてしまうのは使用頻度にもよりますが、定期的なお手入れをして常にきれいな状態で保管をしてください。カメラは精密機器なので大切に扱って長く使えるようにしましょう。