マウント違いでもOK!マウントアダプターの活用
前回のブログでカメラのマウントについてお話しました。
基本的にはカメラボディとレンズのマウントが違うと互換性がなく、カメラにレンズを取り付けできないというお話でした。しかし…
実は「マウントアダプター」を使えば互換性のないマウント違いのレンズでもカメラに取り付けることができるんです!
上の写真がマウントアダプターです。これはレンズとカメラの間に装着して使います。
例えばソニーAマウントのレンズをソニーのα7III(Eマウント)に取り付けたい場合、マウントが違うのでレンズとカメラの間にマウントアダプターを取り付ければ使えるようになります。
またマウントアダプターを使うことによってフランジバックの変換もしてくれます。前回のブログでソニーのEマウントのフランジバックが18mmというお話がありましたが、フランジバックはマウントごとに違いがあります。
上の表からミラーレスのフランジバックが短いことがわかると思います。ミラーレスは一眼レフと違ってボディ内にミラーがありません。そのためフランジバックを短く設計することが可能になり、それによってマウントアダプターの活用ができるようになりました。
ソニーAマウントのレンズをソニーのα7III(Eマウント)に取り付ける場合、Aマウントのフランジバック44.5mmに長さを合わせるため、マウントアダプターでα7IIIのフランジバックの厚みを足すイメージですね。
マウントアダプターを使うことによって
◉ マウントの変換
◉ フランジバックの変換
をしてくれます。
マウントアダプターのメリット
最大のメリットはメーカー違いのレンズでもマウントアダプターによって有効活用ができるという点です。これまで使っていたレンズ資産を活用し、カメラを買い替える時にコストを抑えることができます。
また近年流行しているオールドレンズもマウントアダプターによって装着可能となり、銘玉と言われている評判の良いオールドレンズも試すことができます。
フランジバックの短いミラーレスの登場により、マウントアダプターが急速に普及し使えるレンズの幅がぐんと増えました。
マウントアダプターのデメリット
最大のデメリットはカメラとレンズの性能を最大限に使えないという点です。つまりレンズの電子制御機能が使えなくなります。
・オートフォーカス機能
・手ぶれ補正
・絞り
・シャッタースピード
・Exifデータが記録されない
など、以上の機能が使えない場合があります。電子制御が使用できるのはメーカーが発売している純正のマウントアダプターか、電子制御付きのマウントアダプターを購入しましょう。
昔のオールドレンズをマニュアルフォーカスで使う場合は電子制御付きのものは不要です。その場合、安価な物や無名なメーカーのマウントアダプターを購入するときは注意しましょう。ガタつきがあったり、取り外しが極端に固いものがあったりします。
マウントアダプターを購入する時はしっかりとネットなどで情報を収集してから使いましょう。
マウントアダプターの選び方
マウントアダプターを利用することで現行品のレンズもメーカー、マウント違い問わず使えるようになります。また、昔のフィルム時代に作られたオールドレンズも使えるようになるので、レンズ選択の幅がぐんと広がります。写りの個性的なオールドレンズはデジタルのレンズでは出せない色味だったり、逆光ではゴーストがでたりと純正レンズでは味わえない写りを作品に活かすことができます。
マウントアダプターの選び方としては自分の持っているカメラボディのマウントと、これから使ってみたいレンズのマウントをしっかり把握しておく必要があります。
例えば、カメラボディがソニーα7ⅢにミノルタのMDロッコ-ルやMCロッコールをつけてみたい場合
カメラボディ:Eマウント
レンズ:ミノルタマウント(MDマウント)
となりますので、ボディ側Eマウント、レンズ側ミノルタマウントのものを選びましょう。写真下のマウントアダプターはK&Fconceptのマウントアダプターになります。「MD-E」という表記があります。だいたいミノルタマウントの表記はMDと書かれている場合が多いです。
金属面がレンズ側で、反対側がカメラボディ側になります。
※マウントアダプターを使う時の注意点
カメラボディ側の設定を変更する必要があります。「レンズなしレリーズ」という設定をONにしましょう。OFFの状態だとマウントアダプターに電子接点がないので、カメラ本体がレンズを認識せずシャッターを切ることができません。ONにすることでレンズを認識してなくてもシャッターが切れるようになります。
マウントの互換性やマウントアダプターの使い方を知ることで、たくさんのレンズ資産を活かすこともできるし、いろんなオールドレンズにも挑戦ができますね。
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