【撮影地情報】どこまでも続くさくら並木！
京都背割堤

各地でさくらの開花ニュースがちらほら聞こえてきました。暖かくなってくると意味もなくワクワクしてくるのはなぜでしょう？過ごしやすいのでカメラを持ってお出かけしたくなりますね。今回はさくらの撮影におすすめの場所と合わせて、さくら撮影のポイントもご紹介します！

【撮影地】

 

京都　背割堤のさくら並木。

木津川と宇治川の合流地点となる背割堤には約220本のソメイヨシノがあり、約1.4kmにわたって桜のトンネルが続きます。

 

【アクセス】

 

京阪電車「石清水八幡宮」駅から歩いて約10分です。さくらの名所なので開花中は平日でもたくさんの人がきています。車で来ると近隣の駐車場が空いていない場合があります。また、さくら祭りの期間は市営駐車場などが閉鎖されているので、できれば電車で行くことをおすすめします。

 

ここはシートなど敷いて座ることができるので、お弁当と飲み物も持って行ってゆっくりと過ごしながらさくらの撮影をすることができます。ただしトイレはなかったように思います。事前に石清水八幡宮の駅で済ませておいた方がいいですね。

 

さくら撮影のポイントは？

 

◉　適切な時期を選ぶ

開花の時期は年によって異なるため、桜の開花予想やSNSでの情報などを参考に開花情報を入手しましょう。八分咲きから満開までが狙い目です。事前に予測してから撮影日を決めましょう。お天気のチェックも忘れずに。晴れた日のさくら撮影は空の青色とさくらのピンク色がとても美しいです。

 

◉　背景を考える

 

桜の花の美しさを表現するには背景が重要になります。広角レンズで撮影する場合、建物や水面など風景を背景に入れてみましょう。また望遠レンズで思いきり背景をぼかして撮影するのもおすすめです。その時背景になる色に注目しましょう。青空の青色、葉っぱの緑、菜の花も同時に咲く時期なので、菜の花の黄色などきれいな背景色を探してみましょう。

 

◉　太陽の向きを意識する

 

順光（太陽を背にする）の場合、青空の青色をきれいに撮影することができます。構図に青空をいっぱい入れて撮りましょう。

 

逆光の場合は空が白っぽくなるので青空の青色は出ません。その場合は露出補正でプラス側にして、思いっきり明るくしてハイキーな表現で幻想的な雰囲気を出してみましょう。空の割合は少なめにしてさくらをいっぱい構図に入れると良いですね。

 

曇りの場合は背景を入れてもメリハリのない写真になりがちです。光が優しく拡散しているので、さくらの花に強い影が出ません。さくらをズームで大きく切り取って撮影をしましょう。

 

◉　ブレに注意する

マクロレンズや望遠レンズでさくらを大きく切り取る場合、シャッタースピードに注意しましょう。手ぶれを起こしやすくなる上に、風が吹いているとさくらがゆらゆらと揺れて被写体ブレを起こす場合があります。風がやむのを待つか、シャッタースピードを速くしましょう。また手ぶれ補正機能も使いましょう。

 

さくらの撮影に最適なレンズは？

 

おすすめレンズは

 

・広角

・標準

・望遠

・マクロ

 

全てのレンズがさくら撮影に最適です。

 

◉　広角レンズ、標準レンズ

 

背景に街の風景や人物などを入れて、さくら＋風景という写真がバランスが良いです。歩きながらスナップ撮影もしたいのであれば、利便性を重視してズームレンズを使いましょう。

 

◉　望遠レンズ、マクロレンズ

 

さくらをアップに背景を大きくぼかしたいなら望遠レンズやマクロレンズが最適です。さらにボケを大きく解像度も重視したいなら単焦点レンズもおすすめです。

 

できる限りたくさんレンズを持っていき、いろんなバリエーションで撮影してみましょう。

木津川御幸橋から見る背割堤

 

さくら撮影　カメラの設定は？

 

カメラの設定は基本的に風景撮影と同じように絞り優先で撮影しましょう。

 

・絞り優先

 

広角で風景を背景に入れて撮りたい場合はF値をF8〜F11に設定する。背景をぼかして撮りたい場合は望遠レンズやマクロレンズでF値を開放で撮影しましょう。

 

・ISO感度は100

 

基本はISO100で撮影しますが、曇りで光量が少ない場合や、風が強くてさくらがブレる場合はシャッタースピードを速くする必要があるのでISO400ぐらいに設定しましょう。

 

・露出補正を使う

 

明るくふんわりしたイメージにしたい場合はプラス補正、しっとりと落ち着いた印象にしたい場合はマイナス補正と使い分けてみると表現の幅も広がります。

 

・ホワイトバランスを変えてみる

 

マゼンタよりにしてさくらのピンク色を強く出したり、またはシアンを足してスッキリとしたクールなイメージもきれいです。暖色系、寒色系とイメージに合わせて使い分けてみてください。

 

さくらが撮れる時期は短く、スケジュールと合わない場合もあると思いますが、河津桜、ソメイヨシノ、八重桜と咲く時期が違うので、さくらの品種を変えていくと長く撮影できると思います。開花前のつぼみや、雨の日に雫のついたさくら、花が散った後の風景などいろんなバリエーションでさくらの撮影を楽しんでみてください。