フィルム好きにおすすめ!
レンジファインダーカメラの魅力とは

まだまだフィルムブームが続いてますね!フィルムカメラといえば、コンパクトカメラや一眼レフカメラが一般的ですが、今回紹介するのはレンジファインダーカメラです。一眼レフとは異なり、レンジファインダーカメラには独特の魅力があります。ファインダーを覗いて、ピントを合わせ、シャッターを切る。その瞬間のドキドキ感は、一度経験したら忘れられないものです。そんなレンジファインダーカメラは、初心者から上級者まで幅広い層に人気があります。そこで今回はレンジファインダーカメラについて、その特徴と魅力を詳しく解説していきます。

レンジファインダー

唯一のオートフォーカスレンジファインダーカメラ「コンタックスG1」

 

 

レンジファインダーカメラとは何か?

 

レンジファインダーカメラとは「距離計連動カメラ」とも呼ばれていて、カメラボディ(ビューファインダー)内に小さな距離計を組み込み、レンズの焦点合わせと距離計を連動させて、レンズの駆動に合わせて正確なピント合わせができるカメラを言います。

 

カメラに窓が二つあるものを見たことがありませんか?一つは距離計専用の窓、もう一つは距離計とフレーミング専用の窓になります。ファインダーを覗くと、この二つの窓から入ってきた光が二重像として見えるので、レンズのピントリングを回しながらこの二重像がピッタリと重なるところに合わせてピント合わせをおこないます。

レンジファインダー

 

レンジファインダーカメラの代表 バルナックライカ

 

代表的なレンジファインダーカメラにはバルナックライカがあります。1930〜50年代にライカによって作られたレンジファインダーカメラです。あまりの完成度の高さとデザインの美しさによって世界中のメーカーが模倣したほどのカメラです。いわゆる「コピーライカ」と呼ばれるカメラで、日本ではニッカ(後にヤシカ)、レオタックス、チヨタックス、タナック、メルコンなど。ソ連のゾルキーやフェド、アメリカのカードン、イギリスのウィットネス、リードなどたくさんのバルナックライカを模倣した「コピーライカ」が登場しました。これらのレンジファインダーカメラは中古フィルムカメラ市場ではいまだに人気の高いカメラで、中には数百万円するカメラも存在しています。

レンジファインダー

バルナックライカの代表 ライカIIIf

 

 

一眼レフとレンジファインダーカメラの違い

 

・ファインダーの違い

・フォーカス方式の違い

 

大きな違いはファインダーの構造にあります。一眼レフはカメラの中にミラーが入っていて、レンズを通して入ってきた光をミラーで反射させてファインダーで実像を見るようになっています。撮影範囲もファインダー上で見たままを写すことができます。ピント合わせはファインダーで実像を見ながらピント合わせをします。

 

対してレンジファインダーカメラにはミラーがありません。二つの窓から入ってきた光の像がファインダー上で二重になって見えています。撮影範囲はファインダー内にブライトフレームという枠線が見えるので、その中におさまるように構図を決めます。つまり実際に写る範囲より広く見えていることになります。写る範囲より広く見えているので撮影範囲外から歩いてくる人などの動きを予測することができ、シャッターチャンスに強いということです。ピント合わせはこの二重の像が合う位置までレンズのフォーカスリングを回して調整します。



レンジファインダーカメラのメリットとデメリット

 

レンジファインダーカメラにはミラーがないことから一眼レフにはないメリットがあります。

 

◉ ミラーショックがない

 

ミラーが存在しないので低速シャッター時でもブレの心配がありません。ミラーが跳ね上がる音がないのでシャッター音も静かになります。

 

◉ ブラックアウトしない

 

シャッターを押した瞬間のミラーの跳ね上がりがないのでファインダーが暗くなることはありません。シャッターを押した瞬間の実像をファインダー上で見ることができます。

 

◉ ボディを小さくできる

 

カメラボディ内にミラーや、ペンタプリズムがないのでカメラを小さく設計することができます。また、ミラーがないことからレンズ設計の自由度も上がるため、レンズも小型設計が可能です。

 

ではデメリットはというと、

 

◉ 正確なフレーミングができない

 

一眼レフのようにファインダーがレンズの延長線上になく、ボディに向かって右側にファインダーがついているものが多くなっています。つまりレンズとファインダーの光学系が別れているためパララックス(視差)という現象が起きます。それによりファインダーで見えている画像と、実際に写る画像にズレが発生します。

 

◉ 望遠、近接撮影に弱い

 

レンジファインダーカメラのファインダーは素通しのガラス越しに実像を見ているだけなので(写ルンですのような感覚です)、望遠側になればなるほどファインダー内のブライトフレームの範囲が小さくなり、ピント合わせがとてもむずかしくなります。

またカメラの構造上、レンズごとに最短撮影距離があり、パララックスの問題もあることから近接撮影には向きません。寄れても70cm〜1mぐらいになります。


レンジファインダーカメラはどんな人に向いてる?

 

アンリ・カルティエ・ブレッソンやロバート・キャパ、木村伊兵衛も使っていたレンジファインダーカメラですが、彼らの作品から見てもわかるように、ズバリ「スナップ撮影向き」ということです。レンジファインダーは望遠、近接撮影は苦手分野なので、広角から標準50mmぐらいまでのレンズがおすすめです。ピント合わせもフレーミングもあいまいでいいか〜ぐらいのノリで使いましょう。基本的には屋外で晴れた日の撮影ならF8くらいに絞り込んで狙った位置にピントを合わせておき、あとはタイミングをみてシャッターを切るだけ。じっくりと構図を決めて、ピントをしっかり合わせる、というより、さっとその場の雰囲気、空間を切り取るというようなスタイルです。

スナップ撮影やストリートフォト、小さくて軽いので旅行なんかにも向いています。ちょっとしたお散歩カメラにもおすすめです。





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